情報通信技術を取り入れてICT化を進めた場合、介護施設ではいろいろなメリットが期待できます。たとえば、「業務の負担が軽くなる」といったことは、ICT化の魅力のひとつです。

有線のインターネット回線やWiFi設備を導入すると、スタッフ同士の連絡事項の伝達がそれまでよりもスムーズに行えるようになります。
申し送りの内容などをデータ上に入力してやり取りするようにすれば、スタッフがその都度相手がいる部屋に移動しなくても連絡事項を伝えられるでしょう。このように、ICT化をすると、介護中の人の体調記録などもすべてコンピューターで管理ができるようになります。

このような記録は、紙媒体で保管すると膨大な量になることがあります。データで保管をしておけば、内容をチェックしたいときに画面やキーボードを操作するだけで必要な情報を取り出すことが可能です。紙媒体で書類を探す手間が省ければ、その分利用者一人一人にかけられる時間も長くなります。

そして、「補助金制度が利用しやすくなる」のも、ICT化の魅力です。
国や自治体では、ITの設備を新たに導入する事業者を対象に補助金を給付しているケースがあります。こういった制度を上手に利用すれば、職場の利便性がアップするのはもちろん、介護事業の業績にもプラスの効果が期待できます。

そうした補助金制度を利用して介護ロボットなどを導入すれば、スタッフの負担は減り、介護サービスの質はかなり上がるでしょう。